つわものツアー企画

小樽運河の北端に位置し国の重要文化財である旧日本郵船（株）小樽支店前に広がる公園の隅に何やら銅像、よく見るとあの赤い靴の女の子と家族？、知っている限りでは、横浜の波止場から船に乗って異人さんにつれられて行っちゃった、今の時代、大問題で如何でもいいのですが気になり調べました、像の台にも書いてありましたが、この赤い靴の女の子は実在する女の子で、名前は「岩崎きみ」ちゃん、明治３５年７月１５日生まれ今風に云うと母子家庭で育ちましたが、その後母の再婚話、相手は鈴木志郎、きみちゃんが３歳になった頃、当時開拓地として注目を集めていた北海道に渡りましたが、開拓での生活の厳しさから泣く泣く、きみちゃんを函館の教会で宣教師をしていたアメリカ人、ヒュイット夫妻に養女として託され、この歌の「異人さん」というのはこの人の事。しかし、きみちゃん６歳の頃ヒュイットさんはアメリカえ帰国しなければならなくなってしまい勿論かよさんの耳に入ります、かよさんの夫は就職先で知り合った「野口雨情」と親交を持つようになり世間話の折りに、かよさんは「実は自分には今娘がいて，こんな事情でアメリカえ行きました」と云う話をしたのでしょう、幸せにアメリカで生きているきみちゃんをおもった野口雨情は、[赤い靴を履いた女の子」というイメージを抱き、この歌が生まれたそうです。しかし、実はきみちゃんは異人さんの国えは行っていない、正確には行かれなかったのです、なんときみちゃんは結核に犯され、ヒユイットさんはアメリカに連れて行き療養させる事を望んでいましたが船に乗せてもらえず止む無く東京の麻布にある教会の孤児院に預け、横浜港から帰国の船に乗った、ということで横浜の山下公園に海の方向をむいたきみちゃんの像があるのも納得しました。
追、残されたきみちゃんは結核が進み、孤児院でわずか９歳でこの世を去り、母親のかよさんはきみちゃんがアメリカで幸せに暮らしていると信じ、この事実は知らずに生涯を過ごしたそうです
私の考えではどんな事があろうとも小さな子は手元に置き、一緒に暮らす、きみちゃん本人も貧しくても、食べられなくてもお母さんの傍に居たかったはずですよね。